目次
- 1. 風呂の汚れの正体は? 重曹とクエン酸で落ちる?
- 2. 風呂の掃除に必要なものは? 掃除道具や洗剤は何を使う?
- 3. 風呂の掃除方法は? 重曹&クエン酸でスッキリきれい!
1. 風呂の汚れの正体は? 重曹とクエン酸で落ちる?

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せっけんカス
せっけんカスには2種類ある。ひとつは、せっけん成分と水に含まれるカルシウムなどが結合した「金属せっけん」というアルカリ性のものだ。もうひとつは、皮脂汚れとせっけん成分が結合した「酸性せっけん」だ。皮脂
体から出た皮脂が、風呂場に付着することで皮脂汚れとなる。皮脂汚れは酸性である。水アカ
水アカは、水に含まれるミネラル分がかたまってできたアルカリ性の汚れだ。サビ
カミソリを放置して、茶色い汚れを付けたことはないだろうか。鉄が酸化還元反応をおこして生成されたサビで、アルカリ性の汚れだ。ピンクのぬめり
排水口周りや、シャンプーボトルの底などに発生するピンク色のヌルヌルは、ロドトルラという酵母菌の一種だ。繁殖スピードが速く、皮脂などの汚れを栄養として繁殖する。ロドトルラが発生した場所には黒カビも発生しやすい。黒カビ
風呂場は温度(20~30℃)、湿度(65%以上)、栄養(皮脂や水アカなど)という、カビにとっての好条件がそろっている。天井や壁、ゴムパッキン、タイルの目地、排水口など、風呂場のどこにでも発生する黒カビは、人体に悪影響を及ぼすこともあるのだ。2. 風呂の掃除に必要なものは? 掃除道具や洗剤は何を使う?

風呂掃除に使う道具
・重曹(重曹水:水100mLに小さじ1の割合)・クエン酸(クエン酸水:水200mLに小さじ1の割合)
・スプレーボトル
・塩素系漂白剤(カビ取り剤)
・ゴム手袋
・マスク
・メガネ
・スポンジ
・ブラシ
・フローリングワイパー
・キッチンペーパー
・食品用ラップ
以上の掃除道具を用意して、さっそく風呂掃除にとりかかろう。
3. 風呂の掃除方法は? 重曹&クエン酸でスッキリきれい!

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壁・床・天井
酸性とアルカリ性の汚れが混在する風呂の掃除は、重曹水とクエン酸水を併用しよう。1.重曹水をスプレーする。
2.上からクエン酸水をスプレーして30分ほど置く。
3.スポンジでこすり落とす。
4.水で洗い流す。
天井はフローリングワイパーを使うと掃除しやすい。
排水口
髪の毛やせっけんカス、皮脂などのゴミや汚れがたまる排水口だが、放置すると水の流れが悪くなり、臭いの原因にもなるのでしっかり掃除しよう。1.ゴミを取り除く。
2.重曹の粉(1カップ弱)をかける。
3.上からクエン酸の粉(約1/2カップ)をかける。
4.ぬるま湯(約1カップ)を注ぐと発泡するので、5分ほど置く。
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汚れがひどければ、塩素系漂白剤を使うとよいだろう。
鏡、蛇口
白い汚れはアルカリ性の水アカなので、クエン酸を使おう。1.クエン酸水をスプレーする。
2.スポンジでこすって落とす。
汚れがひどいときはクエン酸パックをしよう。
1.クエン酸水をスプレーする。
2.キッチンペーパーをかぶせる。
3.さらにクエン酸水を吹きかける。
4.ラップでおおって1~2時間置く。
5.スポンジでこすり落とす。
6.水で洗い流す。
小物・浴槽
皮脂などの酸性汚れが付きやすい椅子や洗面器などは、ひとつずつ重曹水パックをしてもよいが、浴槽でまとめて浸け置きしてしまおう。小物と一緒に浴槽もまとめて掃除できる。その際、残り湯を使ってもよい。1.浴槽の残り湯に重曹の粉(1カップほど)を混ぜる。
2.小物を浸けて一晩置く。
3.翌日洗い流す。
4.汚れが残っていればスポンジでこすり落とす。
黒カビ、ピンクのぬめり
カビや菌を防ぐには、栄養分となる汚れを掃除したり、室内を乾燥させたりすることが重要だ。発生すると、表面の汚れはかんたんに落とせても、奥に入り込んだカビの根や、目に見えない菌は残り、すぐに再発してしまう。塩素系漂白剤で漂白・除菌しよう。1.汚れに漂白剤を付ける。
2.キッチンペーパーをかぶせる。
3.さらに漂白剤を付ける。
4.ラップでおおって1時間ほど置く。
5.ブラシでこすって汚れを落とす。
6.水で洗い流す。
漂白剤に片栗粉を混ぜてペースト状にすると、より密着させられる。ただし、漂白剤使用時は、必ず単体で使用し、ゴム手袋やマスク、メガネなどを着用して、十分に換気しよう。また、目より高い位置にはスプレーしないように心がけよう(飛沫が飛んで目に入ると、重度の眼障害を起こす可能性がある)。