目次
- 1. 洗い方の前に!布マスクの「もみ洗い」がNGの理由
- 2. ご家庭でも簡単にできる布マスクの洗い方を紹介!
- 3. 洗い方とあわせて覚えたい布マスクの目的
1. 洗い方の前に!布マスクの「もみ洗い」がNGの理由

Advertisements
もみ洗いはNG
布マスクでやってはいけない洗い方は「もみ洗い」だ。汚れをしっかり落としたいという思いから、ついもみ洗いをしたくなるかもしれない。だが、布マスクに使われているガーゼの繊維は、もみ洗いをすることで傷んでしまうおそれがある。せっかく布マスクをキレイに洗って長持ちさせようとしても、誤った洗い方をしては逆効果なので気をつけよう。では、布マスクの正しい洗い方とはなにか?経済産業省が推奨(※1)する布マスクの洗い方を紹介していく。
2. ご家庭でも簡単にできる布マスクの洗い方を紹介!

布マスクを洗うために必要なモノ
・衣料用の液体洗剤・衣料用の塩素系漂白剤
・キレイなタオル
・大きめの桶(洗面器)
・炊事用ゴム手袋
・ピンチハンガー(洗濯バサミ)
布マスクを洗うには、以上のモノを用意しよう。塩素系漂白剤は「ハイター」などが代表的。なお、塩素系漂白剤は皮膚への刺激が強いため、かならず炊事用ゴム手袋を着用しよう。
布マスクの洗い方
1.桶に水2Lを入れ、液体洗剤0.7gを目安に混ぜてよく溶かす2.「1」に布マスクを浸し、10分ほど放置する
3.時間が来たらそのまま桶の中で「軽く」押し洗いをする
4.キレイな水に入れ替え、布マスクを十分すすぐ
5.両手で挟むなどして、布マスクの水気をしっかり切る
以上が、基本的な布マスクの洗い方だ。できれば「一度に複数の布マスクを洗う」ことは避け、面倒でも一枚ずつ洗うことをおすすめする。
また、溶かす液体洗剤の量は0.7gを目安としたが、商品ごとに適量が異なる。パッケージに書かれた適量を参照してほしい。
Advertisements
布マスクの汚れが気になるときの洗い方
1.炊事用ゴム手袋を着用する2.桶に水1Lを入れ、塩素系漂白剤15mlを目安に混ぜてよく溶かす
3.「1」に布マスクを浸し、10分ほど放置する
4.キレイな水に入れ替え、布マスクを十分すすぐ
5.布マスクをタオルに挟み、軽く叩いて水気を取る
6.ピンチハンガーに掛けて形を整え、風通しのいい日陰で乾燥させる
塩素系漂白剤を使った洗い方は以上。押し洗いは必要ないが、すすぎをしっかり行うのがポイントになる。水を入れ替えながら2回すすぎをしよう。その際、水を流しながら行ってもいい。
なお、洗うことによってマスクが縮むこともあるが、それによって品質に影響が出ることはないとされている。
布マスクを洗う頻度は?
布マスクは1日1回洗うことが推奨されている。ただし汚れたときなどは、回数に関わらずその都度洗うことをおすすめする。3. 洗い方とあわせて覚えたい布マスクの目的

Advertisements
布マスクの目的
布マスクは、不織布マスクよりも保湿性に優れているとされる。そのため、乾燥した時期などはとくに、喉や口の粘膜に潤いを与えるために有用だ。ただし、細菌やウイルス対策としては、布マスクよりも不織布マスクに軍配があがる。ではなぜ、布マスクをするのか?
それは、お伝えしたように喉や口などを乾燥から守ることとあわせて、自分がクシャミや咳をした際の飛沫で第三者を感染させてしまうリスクを減らすことにある。
「咳エチケット」という言葉も広く知られるようになってきたが、その咳エチケットの一環として、布マスクは大きな意味を持つと考えていいだろう。
正しい洗い方を覚えて、布マスクを清潔に保とう。
結論
布マスクは、ガーゼが何層も重ねられている。そのため「洗濯機」で洗ったり「もみ洗い」したりするとガーゼがヨレたり破れたりすることがある。今回お伝えしたように「軽い押し洗い」が基本になるので覚えておこう。(参考文献)※1:経済産業省「布製マスクの洗い方動画を作成しました」
https://www.meti.go.jp/press/2019/03/20200319009/20200319009.html